未登記建物の売買案件

50年近く昔に建物を新築し、登記をしないままここにきて土地建物を売却するという話になりました。

さて、この場合建物表題登記を行わないと建物の所有権を第三者に対抗することが出来ません。

この場合、売主さん名義で建物表題登記を行い、所有権保存登記をし、買主さんへ所有権移転登記を行うのが一般的ですが、売主さん名義で所有権保存登記をかけるよりも買主さん名義でいきなり建物表題登記をし、所有権保存登記を行えば登録免許税が安く上がりますね。

そんなことが出来るのでしょうか?できます。

最近ではあまり流行りませんが、建売住宅も同じ考え方です。

工務店が建築確認申請をし、建物を完成させた時点ではその建物は工務店の所有物です。ですが、買い手がついて登記する際には直接買主さん名義で登記を行います。

 

建物調査(表示変更登記)

建物の登記を行うには通常、
1.資料調査
2.現地調査
3.書類作成
4.申請
の順で行います。
建物の登記は大きくわけて(1)建物表題登記、(2)建物表示変更登記、(3)建物滅失登記となります。
(2)建物表示変更登記はその内容により附属建物の新築だったり、増築だったり様々な内容になります。

敷地調査図作成

1、プロット図配置
北を上が基本
敷地の形状によっては横向きも可だが、その場合は北を左向きに配置する。
用紙サイズはA2、縮尺100分の1又は200分の1が基本。
広大な敷地の場合には複数枚に分割して配置する。

2.図枠配置
レイヤーは図枠、レベルは用紙系1/1

3.方位配置、真北方向角の表示
磁北・真北を記入する。
座標変換(BL)を使って真北方向角を計算する。基本的にはBMで変換をかける。

測地系・点名・緯度・経度・真北方向角をコピーしてCADに記入する。

 

4.結線作業
道路(AS)、水路(VS300、U300など)結線していく。
既存建物作図
電柱配置
電柱名表示
電線結線
マンホールシンボル配置
道路番号記載

5.SS-NO.1等地耐力調査のポイント表示
レイヤーをSS-NO.の画層で描画。

6.写真番号表示
レイヤーを写真番号(ピンク)で記入。

7.標高記載
BM=±0.00mmとしてミリで表示する
宅地内のポイントはかっこ書きで記入(+115)、(-200)など
擁壁、ブロック積、コンクリートブロック塀など構造物の天端の高さを記入する。(両端、中間点)
BMを表示する。マンホールをBMにすることを基本とする。

境界確定業務

境界確定業務は、土地の境界を確定させることです。
境界を確定させるためには、隣接土地所有者と筆界を確認する必要があります。
そのためには、まず不動産調査を行い当該土地及び隣接土地についての情報を集めます。

1.不動産調査
測量対象土地、隣接土地、道路・水路を挟んだ反対側の土地の情報を取得します。
登記情報提供サービス、登記簿図書館、法務局等を利用して登記情報を取得します。
取得後は、一覧できるように土地所有者一覧表を作成し、公図上へ所有者名を記載します。

2.現地立ち入り